USB延長リピーターケーブルとIcron USBエクステンダーの違い
USB延長リピーターケーブルは、家電量販店やネットなどで比較的安価に販売をされているので使われているユーザー様もいらっしゃると思います。
Icron社USBエクステンダーとの違いをまとめてみました。
信頼性
リピーターケーブルにはケーブルの途中にUSB信号を「リピート」するためにUSBハブICが埋め込まれています。
文字通りUSB信号をそのまま何回かリピートすることにより延長します。
ケーブルが長ければ長いほどUSB信号を「リピート」する回数が増え、そのためにその回数分のICが埋め込まれます。
そのICは基板の上に実装されていて、その基板の両端がケーブルに半田で接続されている構造です。
ケーブルの敷設時に半田部にダメージを与えることがあります。
それが複数あると、その可能性はその分さらに高くなります。
もちろん、敷設後でもケーブルを踏んだり引っ張ったりするともちろんダメージを与えることになります。
また、「リピート」によりUSB信号品質が劣化する場合があります。
Icron社のUSBエクステンダーはローカルユニットとリモートユニットにCat5eケーブルを接続して使います。
Icron社独自開発の延長用ICがローカルユニットとリモートユニットの中の基板に実装されていて、USB信号を独自の信号方式に変換して送受信します。
この変換がIcron社のノウハウです。
この変換技術自体の信頼性の高さは評価をいただいております。さらに、ICを基板に実装して各ユニットの中に納めるというごく一般的な実装方法をとっており、実装上の信頼性面でも有利と言えます。
また、各ユニットとCat5eケーブルの接続はLANで用いられている方法(RJ45ジャック)なのでここの信頼性も実証済みと言えます。
パフォーマンス
USB信号がUSBハブICを通過すると一般的にパフォーマンスは劣化します。
リピーターケーブルでは複数のUSBハブICを通過することになるので、その分パフォーマンスは大きく劣化します。
施工性
Icron社USBエクステンダーが使用するCat5eケーブルは、工事の施工性がたいへん良いです。
ケーブルの入手性も良く、現場で必要な長さに切って設置することも簡単にできます。
リピーターケーブルはCat5eケーブルに比べて一般的に太く固いため、撮り回しが悪く施工性に劣ります。